ホットヨガは働く女性の趣味として不動の人気があり、常に注目を集めています。しかしダイエットの手段としてはどうなのか、疑問に感じている方も多いと思います。確実にダイエットに繋げるためにはどうしたら良いのか、効果を出すためのポイントを紹介します。
出典:https://litora.jp/4828/
【ホットヨガの特徴】

ホットヨガは高温多湿の環境で行う
高温多湿の中で行うことにより、身体が温まって筋肉や腱がほぐれます。通常のヨガよりポーズがとりやすくなり、怪我のリスクも減ります。身体の硬さを気にしている方でも、いつもより気持ちよく伸びていきます。
また室温38度、湿度65%の中では新陳代謝が上がり、深く呼吸するだけでも汗がたらたら流れます。最後は服のまま海に入ったようにビショビショになるほどです。その分、大量の汗と一緒に老廃物や毒素、脂も体内から流れデトックス効果も大きいです。
消費カロリーは1時間で400kcalほど
400kcalは、バターを塗った食パン一枚、サラダ、牛乳の簡単な朝食やチャーハン、ナポリタン一人前などに相当します。ホットヨガの消費カロリーは、ハードなクロール、ランニングに匹敵します。
体質の改善を促す
深い呼吸やポーズで身体が温まると、血のめぐりやリンパの流れがよくなります。ヨガを続けて筋肉が付いてくると、筋肉の「ポンプ作用」でよりよく末端に溜まった水分が循環できるようになり、冷え性、むくみの改善に繋がります。
また便秘の原因になる運動・水分不足、ストレス、内臓のゆがみなどをまとめて解消できるため、慢性的な便秘にも効果があります。
体幹が強化され筋肉量が増える
ヨガにはインナーマッスルに効く、少しきついと感じる姿勢を10~30秒ほどキープしたり、背骨や骨盤を支える体幹を鍛られるポーズが多く存在します。筋トレよりも女性らしい細くしなやかな筋肉がつき、バランス感覚が上がるのが魅力です。
最初は、ポーズの難易度は自分のレベルに合わせてでよいので、徐々にシェイプアップに効くポーズにチャレンジしましょう。筋肉量を増やしていけると太りにくく、痩せやすい身体になっていきます。
ボディメイクできる
ボディメイクとは、引き締まったメリハリのある身体にしていくことです。食事制限だけだと体積は減らせますが健康的にみられない場合もあります。ヨガのポーズは部位別に刺激を与えられ、骨盤・身体のゆがみも整えられるので、部分的に気になるところを整えていくことができます。
特に、腹筋に力を入れたり、ねじる動作が簡単なポーズに多く、はじめはウエストのシェイプアップが効果を得やすいでしょう。また、バランスよく全身を動かせば、日常生活では使われにくい体幹が使われ、姿勢がよくなり客観的にも見た目の印象が変わります。
【ホットヨガはダイエット効果があるのか】

筋肉量が増えることで基礎代謝が上がる
基礎代謝を上げる一番の方法は、筋肉量を増やすこと。ホットヨガなら有酸素運動より早く全身の血流が上がり、代謝量が増やせるので、筋肉が少ない人でも続けやすく、筋肉をつけていくことを目標にもできます。
しかし、増加させ維持していくのに努力が必要で、ダイエットを成功させるポイントでもあります。即効性を期待せず、こまめに身体を動かしたり、自宅での自主トレーニングが必要です。
太りにくい体質をつくることができる
太りにくさは遺伝的なものも大きいですが、基礎代謝が上がれば太りにくい体質をつくることができます、筋肉がついてカロリーが消費できやすい状態になっているので自然と体重が落ちてきます。
また、便秘が解消できると述べたように、腸内環境が整うと新陳代謝が上がり、善玉菌の働きで脂肪が溜まっていかず、太りにくくなります。
【ホットヨガとビクラムヨガの違い】

ダイエットを軸にこの二つのヨガを比較していきます。聞き慣れないビクラムヨガにもよい点が大いにあるのです。
ほぼ同じ環境で行う
ホットヨガは室温38~40度、湿度55~65%くらい、ビクラムヨガは世界60カ国共通の室温40度、湿度40%以上のホットスタジオで行こなわれ、この環境は身体の柔軟性を高め、呼吸を自然と深くし、血行をよくします。
プログラムが異なる
ホットヨガの多様なプログラムと異なり、ビクラムヨガは毎回同じ26種類のポーズを同じ順番で行うプログラムです。また、ポーズを真似させる指導方法ではなく、言葉のみでアプローチされるので、講師の言葉によく耳を傾け、鏡をみながら自分に意識を集中させ、毎回同じポーズの中で身体の変化を感じとっていくものになります。
ダイエットに向いているのはビクラムヨガ
ホットヨガは45分~75分のレッスンと、ヨガの内容やスタジオによって時間が異なり、内容が変われば消費カロリーにもバラつきが出ます。ダイエット目的ならレッスン内容選びに注意を払う必要があります。
ビクラムヨガは、毎回同じ動作を同じ順序で行うので90分と決まっています。90分全身の筋肉を使うよう厳選されたポーズでヨガと自分を極めていくストイックな内容になっており、直接的にダイエットに向いているのは消費カロリーが高く、身体を絞るポーズを多くとるビクラムヨガになります。
【ホットヨガダイエットの心得】

速効性は期待しない
ホットヨガはスローペースで始められることがメリットでもあり、ダイエットに間接的に必要な体質の改善や体幹を鍛えることから始まるので、即効性は期待しないことが重要です。
しかし、ハードに追い込むジムとは違い、身体の不調を整えながら、身体の負担を少なく徐々に痩せることが可能です。1、2回で変化があった時は、大量の汗で身体に溜まっていた水分が抜けた分の体重が落ちた、むくみが取れ、顔回りや足元がスッキリしたなどが考えられます。
ダイエット目的なら週2~3回を3ヶ月以上続ける
体重を1kg落とすには、約7,200kcalの消費が求められます。1回のホットヨガの消費カロリーが400kcalだとすると、7,200kcal÷400kcal=18、18回を7日で割ると2.5回となり、週2~3回が目安となります。
ダイエット目的で3kg落とすには、3カ月以上の継続が必要となります。この計算はホットヨガのみで出した計算で、実際は運動だけやって痩せるのは大変なことです。日々の食事管理やホットヨガ以外のこまめな運動と合わせて、目にみえる効果を発揮できるのです。
週1回しか行けない場合は5カ月以上通おう
仕事や家事育児で忙しい日が続くと、週2~3回通うのは厳しいときも大いにあるでしょう。休日でもその時の体調や疲れから行うのが億劫な時もありますし、何度も繰り返しますが無理をしては続きません。
コスト面でもこのペースだと10,000円以内で収まり経済的です。急な変化もリバウンドの原因になりますから、半年間かけて少しずつ身体の変化を楽しんでいくのもよいでしょう。
体幹ができてきたら少しハードなクラスに挑戦
ヨガを続けていると筋肉量の増加で、逆に太ったと感じる時も訪れるかもしれません。しかしそれは、一時的なもので、女性はホルモンの関係で簡単に体格がよくなりませんし、むしろ痩せるための体質変化の途中なのです。
筋肉が増えたことで、脂肪燃焼効果が高まっているので、体幹を使った難易度の高いポーズを行うクラスに挑戦し、脂肪をエネルギーとしてどんどん使っていきましょう。